
「歩くたびに母指球が痛くて辛い」
「立ち仕事で母指球に体重がかかるとズキッとする」
このような痛みに悩まされていませんか?
母指球は足の親指の付け根にある膨らんだ部分で、歩行時に最も重要な役割を果たす場所です。
加古川市の整骨院でも、母指球の痛みを訴える患者さんは非常に多く、特に立ち仕事をされている方や、ヒールを履く機会が多い女性からの相談が増えています。
放置すると歩行困難になる可能性もあるため、早めの対処が重要になります。今回は、母指球が痛くなる原因と効果的な解消法について詳しく解説していきます。
母指球が痛い原因とは?
母指球の痛みは、足の骨格バランスの崩れや筋肉・靭帯への過度な負担が主な原因となっています。
母指球が痛む原因を以下に詳しく解説していきます。
外反母趾による負担
外反母趾は母指球が痛む原因として最も多く見られるものです。親指が小指側に曲がることで足の形が変形し、母指球の部分に異常な圧力が集中してしまいます。
通常の歩行では、かかとから着地して母指球で蹴り出すという動作を繰り返しますが、外反母趾があると親指で正しく蹴り出すことが
できません。その結果、母指球に本来以上の負荷がかかり、炎症や痛みを引き起こすことになるのです。
外反母趾は女性に多く見られ、ヒールの高い靴や先の細い靴を長年履き続けることで悪化しやすい傾向があります。
モートン病の可能性
神経が圧迫されて強い痛みやしびれを感じる場合、モートン病という疾患が疑われます。これは足の指へ向かう神経が、骨と靭帯の間で圧迫されることで起こる症状です。
母指球の周辺だけでなく、足の指先にまで電気が走るような鋭い痛みを感じることが特徴的でしょう。特に歩行時や、つま先立ちをしたときに症状が強く現れることが多くあります。
ハイヒールを長時間履いたり、つま先に体重がかかる姿勢を続けたりすることで発症リスクが高まるとされています。
足底筋膜炎や開張足
土踏まずや足裏全体のバランスが崩れることで、母指球への負担が増加するケースも多く見られます。足底筋膜炎では、足の裏にある筋膜が炎症を起こし、歩行時に痛みが生じるのです。
開張足は足の横アーチが崩れて足幅が広がった状態で、この変形により母指球に過度な圧力がかかってしまいます。本来は足全体で分散されるべき体重が、一部分に集中することで痛みが発生するのです。
これらの症状は長時間の立ち仕事や、硬い路面での歩行により悪化しやすい傾向があります。
歩くと母指球が痛む理由
歩くと母指球が痛む理由を下記に詳しく解説していきます。
体重のかかり方の偏り
立ち方や歩き方の癖により、母指球だけに負担が集中してしまうことがよくあります。つま先重心で立つ癖がある方や、内股歩きの方は特に母指球への負荷が大きくなる傾向があるでしょう。
また、片足に体重をかけて立つ習慣も、左右のバランスを崩して一方の母指球だけに過度な圧力をかける原因となります。運動不足により足裏の筋肉が弱くなることで、正しい重心バランスを保てなくなり、結果として母指球への負担が増加することもあるのです。
靴の影響
ハイヒールや硬い靴底の靴は、母指球の痛みを悪化させる大きな要因となります。ヒールが高い靴では、自然とつま先に体重が集中し、母指球に常に強い圧力がかかってしまうでしょう。
先の細い靴や小さすぎる靴も、足を圧迫して母指球への負担を増やします。また、クッション性のない硬い靴底では、歩行時の衝撃が直接母指球に伝わってしまうのです。
逆に柔らかすぎる靴も問題で、足の安定性が失われることで不自然な力のかかり方をすることがあります。
姿勢や骨盤の歪み
全身のバランスが崩れることで、最終的に足への負担として現れることがあります。猫背や骨盤の前傾・後傾などの姿勢の問題は、重心の位置を変化させ、足への荷重バランスを崩してしまうのです。
骨盤が歪むと股関節の位置が変わり、膝や足首の角度にも影響を及ぼします。その結果、本来とは異なる場所に体重がかかるようになり、母指球への過度な負担につながることがあるでしょう。
デスクワークで長時間座り続けることも、骨盤や姿勢のバランスを崩す要因となります。
母指球の痛みを解消する方法
適切な靴選び・ストレッチ・インソールの活用により、母指球の痛みの改善が期待できます。日常生活での小さな工夫を積み重ねることで、大きな効果を得ることができるでしょう。
靴を見直す
クッション性の高い靴や幅の広い靴を選ぶことが、母指球の痛み改善の第一歩となります。特に立ち仕事をされている方は、衝撃吸収性に優れた靴底の靴を選ぶことが重要です。
ヒールを履く必要がある場合は、3cm以下の低いヒールを選び、長時間の着用は避けるようにしましょう。また、つま先部分にゆとりがあり、足指が自由に動かせる靴を選ぶことも大切になります。
靴のサイズも重要で、大きすぎると足が靴の中で滑って母指球に負担がかかり、小さすぎると圧迫されて痛みが悪化してしまいます。
ストレッチ・マッサージ
足裏やふくらはぎのストレッチにより血流を改善し、筋肉の緊張をほぐすことができ痛みの軽減につながります。足裏のストレッチでは、足指を手で反らせたり、ゴルフボールを踏んでコロコロと転がしたりする方法が効果的です。
ふくらはぎのストレッチも重要で、アキレス腱を伸ばすことで足全体の柔軟性が向上します。壁に手をついて片足を後ろに引き、かかとを床につけたままふくらはぎを伸ばす動作を20〜30秒キープしましょう。
また、入浴後に足裏をマッサージすることで血行促進と筋肉の緊張緩和が期待できます。母指球周辺を親指で優しく押しながらほぐしていくと良いでしょう。
インソールやサポーターの利用
アーチサポート機能のあるインソールを使用することで、足の負担を分散させることができます。
特に開張足や偏平足がある方は、インソールにより土踏まずを支えることで母指球への圧力を軽減できるでしょう。
母指球部分にクッション性の高いパッドが付いたインソールも効果的で、歩行時の衝撃を和らげることができます。
外反母趾用のサポーターやテーピングも、親指の位置を補正して母指球への負担を減らす効果が期待できます。
病院を受診すべき症状
強い痛みやしびれが長期間続く場合は、整形外科での詳しい診断が必要になります。自己判断で放置すると、症状が悪化したり慢性化したりする可能性があるため注意が必要です。
痛みが長引く場合
適切なセルフケアを数週間続けても改善が見られない場合は、病的な要因が隠れている可能性があります。
骨の異常や神経の問題、腫瘍などの重篤な疾患が原因となっていることもあるため、専門医による検査を受けることをおすすめします。
痛みが日に日に強くなる場合や、夜間に痛みで眠れないような場合も、早めの受診が必要でしょう。レントゲンやMRI検査により、正確な診断を受けることが重要です。
また、発熱や赤み、腫れなどの炎症症状を伴う場合は、感染症の可能性もあるため速やかな医療機関受診が必要になります。
しびれや感覚異常を伴う場合
足の指先にしびれを感じたり、感覚が鈍くなったりしている場合は、神経の圧迫や損傷が疑われます。モートン病や足根管症候群など、神経障害を伴う疾患の可能性があるため、専門的な治療が必要です。
歩行時に足の感覚がおかしい、力が入りにくいなどの症状がある場合も、神経系の問題が考えられます。これらの症状は放置すると悪化する可能性が高いため、早期の受診をおすすめします。
糖尿病などの基礎疾患がある方は、末梢神経障害のリスクが高いため、特に注意が必要でしょう。
母指球の痛みでお悩みの方は加古川市のロルク鍼灸整骨院へ!
加古川市のロルク鍼灸整骨院では骨盤や足関節の調整、足裏の筋膜リリース、歩行指導などにより、体全体のバランスを整えて再発しにくい足づくりをサポートいたします。また、適切な靴選びやストレッチなどのセルフケアのご提案もさせていただきます。
母指球の痛みでお悩みの方はぜひお気軽にご相談下さい。