
「捻挫は癖になる」という話を聞いたことはありませんか?
実際に、一度足首を捻挫してから何度も繰り返してしまう方は少なくありません。
スポーツをしている方はもちろん、日常生活でも「またやってしまった」という経験をする方も多いのではないでしょうか。
加古川市のロルク鍼灸整骨院でも、捻挫を繰り返す患者さんから「どうすれば再発を防げますか?」という相談をよく受けます。
実は捻挫が癖になるのには明確な理由があり、適切な対処をしなければ本当に癖になってしまうのです。
本ページでは、なぜ捻挫が癖になるのか、その理由と効果的な対策について詳しく解説していきます。
捻挫は癖になるって本当?
捻挫は癖になるというのは本当です。
捻挫は適切に治療・リハビリを行わなければ再発のリスクが高くなります。
つまり単なる迷信ではなく、医学的にも説明できる現象なのです。
では、なぜ捻挫が癖になってしまうのか。その理由について解説していきます。
靭帯がゆるんだまま治ってしまう
靭帯がゆるんだまま治ってしまうと、捻挫が癖になる原因となります。
捻挫は足首の靭帯が伸びたり部分的に切れたりする怪我ですが、適切な固定期間を守らずに早く動き始めると、靭帯が本来の強度を取り戻さないまま治癒してしまうのです。
通常、靭帯の修復には数週間かかりますが、痛みが引いた時点で完治したと勘違いして固定を外したり、元の生活に自己判断で戻ってしまう人がいます。
しかし、痛みが消えても靭帯の修復は完了していないため、ゆるんだ状態で固まってしまうことになるのです。ゆるんだ靭帯では関節の安定性が低下し、わずかな段差や不安定な地面でも容易に捻挫を起こしやすくなってしまいます。
足関節不安定症になる
繰り返し捻挫する人に多く見られる状態が「足関節不安定症」です。
これは靭帯の損傷により関節が不安定になり、日常的に足首がグラグラする感覚を持つようになる症状を指します。
この状態では、平地を歩いているときでも足首に違和感があり、スポーツや走る動作では特に不安定感が強くなる傾向があります。また、踏ん張りがきかない、力が入りにくいといった症状も現れることがあります。
足関節不安定症は、初回の捻挫を適切に治療しなかったことが主な原因です。
バランス感覚の低下
捻挫により神経や筋肉の機能が低下すると、バランス感覚が悪くなって再発しやすくなります。
足首には位置や動きを感知する固有感覚受容器という神経センサーが多数存在していますが、捻挫によりこれらが損傷すると、体のバランス調整能力が低下してしまうのです。
この固有感覚の低下により、足がどの位置にあるのか、地面がどんな状態なのかを正確に判断できなくなります。その結果、不安定な地面や段差で適切に足首を制御できず、再び捻挫を起こしてしまうことになるのです。
また、怪我を恐れて足首を使わない生活を続けると、周辺の筋肉も弱くなり、さらに不安定性が増すという悪循環に陥ります。
捻挫が癖になり繰り返すとどうなる?
捻挫を繰り返すとどのようなリスクがあるのでしょう。以下で詳しく解説していきます。
慢性的な足首の不安定感
捻挫を繰り返すことで、日常的に足首がグラグラする感覚が定着してしまいます。
階段の昇降や、ちょっとした段差を越える際にも不安を感じるようになり、無意識のうちに足首をかばう歩き方になってしまうでしょう。
この慢性的な不安定感は、スポーツのパフォーマンスにも大きく影響します。急な方向転換や、ジャンプ着地の際に足首の不安から思い切った動作ができなくなり、他の部位でカバーしようとして新たな怪我につながることもあるのです。
また、常に足首に意識を向けなければならないストレスは、精神的な負担にもなります。
関節の変形リスク
長期間にわたり不安定な状態で足首を使い続けると、変形性関節症を発症するリスクが高まります。
関節の軟骨が徐々にすり減り、骨同士が直接ぶつかることで痛みや変形が進行していくのです。
変形性関節症は一度進行すると元に戻すことが困難で、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。歩行時の痛みや可動域の制限により、生活の質が著しく低下していきます。若いうちは症状が出なくても、加齢とともに関節の変形が顕著になることが多いため、早期からの予防が重要になります。
捻挫を防ぐための対策
捻挫を防ぐためには以下の対策を徹底しましょう。
確実なリハビリ
痛みが引いた後も、完全に回復するまでリハビリを続けることが非常に重要になります。
多くの方が痛みがなくなった時点でリハビリを終了してしまいますが、これが再発の最大の原因といえるでしょう。理想的には、受傷から6〜8週間程度はリハビリを継続する必要があります。この期間で靭帯の修復、筋力の回復、バランス感覚の再獲得を段階的に進めていきます。
急いで競技復帰や通常の活動に戻ることは、長期的に見れば回復を遅らせる結果になることを理解しておきましょう。
足首まわりのストレッチ
足首周辺の柔軟性を保つことで、関節の動きがスムーズになり怪我のリスクを減らせます。
アキレス腱のストレッチは特に重要で、壁に手をついて片足を後ろに引き、かかとを床につけたまま前足に体重をかける動作を20〜30秒キープします。
足首を前後左右にゆっくりと動かすストレッチも効果的で、各方向に10回ずつ、痛みのない範囲で行うと良いでしょう。また、足の指をグーパーと動かす運動により、足底の筋肉も柔軟に保つことができます。
ストレッチは毎日続けることで効果が現れるため、習慣化することが大切になります。
筋トレとバランス訓練
ふくらはぎや足首周辺の筋肉を強化することで、関節の安定性が大幅に向上します。
つま先立ちを繰り返す運動は、自宅で簡単にできる効果的な筋トレです。壁に手をついて片足でつま先立ちを10〜15回行い、これを3セット繰り返すと良いでしょう。
バランス訓練も非常に重要で、片足立ちを30秒〜1分間保つ練習から始めます。慣れてきたら目を閉じて行ったり、不安定なクッションの上で行ったりすることで、より高度なバランス感覚を養うことができるのです。
これらのトレーニングにより、固有感覚が改善され、とっさの動きにも対応できる足首を作ることができます。
捻挫が癖にならないか不安な方は加古川市のロルク鍼灸整骨院へ!
捻挫が癖にならないか心配な方は、一度加古川市のロルク鍼灸整骨院へお越しください!
当院では、これまでの捻挫歴やそのほかの体の不調等などを総合的に判断して、捻挫の再発を最大限抑える施術プランをご提案させていただきます。
もちろん、日常生活でのセルフケアや過ごし方のアドバイスなど総合的なケアをさせていただきますので、ぜひお気軽にご連絡ください!
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