オーバーユースとは?治るまでの期間や対策を整骨院が解説

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「最近膝が痛くて…」

「肘の調子が悪い」

そんな症状に悩まされたとき、病院や整骨院などで「オーバーユース」を指摘されたことがありませんか?

しかし「オーバーユース」という言葉を聞いても、具体的に何を意味するのか、どう対処すべきかピンとこない方も多いはず。

本ページでは、整骨院の専門家として「オーバーユース」の定義から原因、症状、具体的な対策まで、わかりやすく解説していきます。

 

オーバーユースとは?意味をわかりやすく解説

オーバーユースとは、筋肉や関節、腱などの組織を繰り返し使うことで生じる障害の総称です。医学的には「オーバーユースシンドローム(過用症候群)」と呼ばれています。

一度の大きな外力によるケガ(急性外傷)とは異なり、同じ動作を何度も繰り返すことで、骨や腱、筋膜に微細な損傷が少しずつ蓄積していきます。

この微細な損傷が修復される前に、再び同じストレスが加わることで、慢性的な痛みや炎症を引き起こすのがオーバーユースの特徴です。特に成長期の子どもたちやスポーツ選手、長時間のデスクワークに従事する方などに多く見られる症状で、現代社会では非常に身近な問題となっています。

オーバーユースでよくある部位と症状

オーバーユースは体のさまざまな部位に起こりますが、特に負荷のかかりやすい関節や筋肉に症状が現れやすくなります。

膝(ランナー膝・ジャンパー膝など)

ランニングやジャンプ動作を繰り返すスポーツで最も多く見られるのが膝のオーバーユースです。

ランナー膝(腸脛靭帯炎)は膝の外側に痛みが生じ、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)は膝のお皿の下に痛みを感じます。階段の昇り降りや走り始めに痛みが強くなることが特徴です。

 

肘(テニス肘・野球肘など)

投球動作やラケットスポーツでのスイングを繰り返すことで、前腕から肘にかけての筋肉の付着部に炎症が起きます。

テニス肘は肘の外側、野球肘は内側に痛みが現れることが多く、物を握ったり持ち上げたりする動作で痛みが増強します。

 

肩・腰・足裏(腱板炎・腰椎分離症・足底筋膜炎など)

肩では水泳や投球動作による腱板炎、腰では反復する回旋動作による腰椎分離症、足裏では長時間の立位や歩行による足底筋膜炎などが代表的です。

これらの症状も、同一動作の繰り返しや不良姿勢の継続が主な原因となっています。

 

オーバーユースの原因とは?

オーバーユースが発生する原因はひとつではなく、複数の要因が重なって起こることがほとんどです。

最も基本的な原因は、筋肉や関節への過度なストレス、つまり「使いすぎ」です。練習量の急激な増加や、同じ動作の過剰な反復が組織への負担を蓄積させます。

また、フォーム不良や姿勢のクセも大きな要因となります。正しくない動作パターンは特定の部位に偏った負荷をかけ、効率的でない体の使い方を続けることで症状を引き起こします。

さらに見落とされがちなのが、回復が間に合っていないという問題です。十分な睡眠が取れていない、栄養バランスが偏っている、適切なケアができていないといった状況では、組織の修復が追いつかず、微細な損傷が蓄積しやすくなります。

シューズや器具が体に合っていない場合も、不自然な負荷を生み出してオーバーユースの原因となることがあります。

これらの原因を特定せず、ただ安静にしていてもオーバーユースの根本的な改善は見込めません。

 

治るまでの期間はどのくらい?

オーバーユースの回復期間は、症状の程度や部位、個人の体質によって大きく異なります。

軽症の場合、適切な対処を行えば数日から1週間程度で症状が落ち着くことも珍しくありません。この段階では、無理をせずに安静にし、適切なケアを行うことで比較的早期の回復が期待できます。

中等度の症状では、2~4週間程度の安静と専門的な施術を組み合わせることで改善していきます。この期間中は、痛みを我慢して活動を続けるのではなく、しっかりと治療に専念することが重要です。

重症化した場合や、疲労骨折などの合併症がある場合は、1ヶ月以上の長期間を要することもあります。特に成長期の子どもたちでは、骨の成長に影響を与える可能性もあるため、慎重な対応が必要です。

オーバーユースは再発しやすい特徴があるため、症状が改善した後の活動再開には十分な注意が必要です。完治後の再負荷は段階的に行い、以前と同じ過ちを繰り返さないよう、根本的な原因の改善も同時に進めていくことが大切です。

 

セルフケアの方法と日常でできる対策

オーバーユースでは、自宅でできるセルフケアも症状改善には欠かせません。

 

アイシングと安静

痛みが強い急性期には、まず患部を冷やして炎症を抑えることが大切です。氷嚢や冷却パックを使用し、15~20分程度のアイシングを1日数回行います。

この際、凍傷を防ぐため、直接肌に当てずにタオルなどを間に挟むようにしましょう。同時に、痛みを増強させる動作は避け、患部を安静に保つことも重要です。

ストレッチと筋力トレーニング

症状が落ち着いてきたら、再発防止のためのストレッチと筋力トレーニングを始めます。

オーバーユースの背景には筋力バランスの乱れがあることが多く、弱い筋肉を強化し、硬い筋肉を柔軟にすることで、体全体の機能改善を図ります。ただし、痛みが残っている間は無理をせず、専門家の指導の下で適切な方法を学ぶことをおすすめします。

 

正しい姿勢と生活動作の見直し

デスクワークでの前かがみ姿勢や、通勤時の荷物の持ち方など、日常生活に潜む”使いすぎ”の原因を見つけ出し、改善していくことも大切です。

長時間同じ姿勢を続けない、定期的に体を動かす、作業環境を整えるなど、小さな変化の積み重ねが大きな予防効果をもたらします。自分の体の使い方のクセに気づき、意識的に改善していくことが、オーバーユース予防の第一歩となります。

 

オーバーユースでお悩みなら加古川市のロルク鍼灸整骨院へ

オーバーユースでお悩みの方は、加古川のロルク鍼灸整骨院へお越しください。

当院では、これまで多くのオーバーユースでお悩みの方の施術経験があります。

オーバーユースに対して、整骨院側として一番簡単なことは「安静」を指示することです。

しかし、これは整骨院側は安パイな方法をとっているにすぎません。

大事なことは、患者さんの声を聞き、できるかぎり患者さんの意向に沿える形の改善策をとることです。

当院は、このことに重点をおいて丁寧なヒアリングと観察でオーバーユースの早期改善を目指します。

 

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このブログを書いた人

ROLQ 整骨院グループ 代表 関野圭介
ROLQ 整骨院グループ 代表 関野圭介
運営店舗:三ノ宮鍼灸整骨院/住吉鍼灸院・接骨院/小顔ハイフ痩身専門サロン
症状の基本的な原因は患者様が一人一人持っていて、その一つ一つを患者様と共に見つけていく。 そして、最適な施術を提供し、改善した時の喜んで頂いている時の患者様の笑顔。患者様から頂く「ありがとう」の一言。 それを求めて日々頑張っています。整形外科や歯科医師とも連携し、患者さんに適切な治療ができるようにこれからも頑張ります。