低周波の使いすぎは逆効果?正しい使い方を柔道整復師が解説

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整骨院などに通っていると、低周波治療器を使う機会が多いと思います。こんなふうに考えたことはありませんか。

「もっと長い時間あてれば、治りが早くなるのでは?」

 

結論からお伝えすると、低周波治療器は長く使うほど効果が高まるものではありません。むしろ使いすぎると、皮膚トラブルや筋肉の疲労など、逆効果になることがあります。

加古川市のロルク鍼灸整骨院でも、「電気の時間をもっと長くして」というご要望をいただくことがあります。気持ちよく感じる方が多いのは確かですが、時間を長くとらないのには理由があります。本ページでは、低周波治療器を使いすぎるとどうなるのかを、柔道整復師の国家資格を持つ当院が解説します。ご自宅で家庭用の機器をお使いの方も同様ですので、ぜひ最後までご覧ください。

 

低周波治療器とは?仕組みと基本的な効果

低周波治療器は、弱い電気刺激を体に与えて、筋肉を収縮させたり血行を促したりする管理医療機器です。

電気刺激で筋肉が収縮することで、こわばりが和らぐ助けになります。また、筋肉の収縮と弛緩のリズムが血流を促し、疲労物質の排出を助けると考えられています。「ゲートコントロール理論」に基づき、痛みの信号の伝達を抑える働きがあるともされています。

肩こりや首のこり、腰の張り、スポーツ後の筋肉疲労、リハビリの補助などに使われ、正しく使えば役立つセルフケアの道具です。ただし「使いすぎ」には注意が必要です。その理由を以下で紹介します。

 

★ 施術現場での実感|電気は「長さ」より「使い分け」

当院にも「電気の時間が短い、もっと長くして」というご要望をいただくことがあります。ただ、施術者の実感として、低周波は長くあてるほど効くというものではありません。

実際には、その日の状態に合わせて、時間より「どこに・どのくらいの強さで」使うかを調整するほうが大切です。長時間あて続けても、ある時点から変化は頭打ちになり、むしろ皮膚や筋肉への負担が増えていきます。当院では、電気を手技や運動と組み合わせる前提で、必要な時間だけ使うようにしています。

※感じ方には個人差があります。使用中や使用後に強い違和感があるときは、時間や強さの見直しが必要です。

 

低周波治療器を「使いすぎる」とどうなる?

低周波治療器を使いすぎるリスクのイメージ

 

低周波治療器を使いすぎると、どのようなことが起こるのか。考えられるリスクを紹介します。

 

①皮膚トラブル(赤み・かぶれ・低温やけど)

電極パッドを長時間貼り続けたり、毎日同じ部位に使い続けたりすると、皮膚に赤みやかぶれが出ることがあります。

同じ場所への連続使用、汗をかいた状態での使用、パッドの汚れや劣化、強すぎる出力などは、皮膚トラブルのリスクを高めます。程度が強い場合は、低温やけどに似た症状につながることもあるため注意が必要です。

 

②筋肉を傷める

使いすぎは、本来ゆるめるはずの筋肉を傷めてしまうことがあります。

低周波による筋収縮は、自分の意思とは関係なく外から筋肉を動かすものです。使いすぎると、過剰な刺激による筋繊維の微細な損傷や、筋肉の疲労、力の入りにくさが一時的に起こることがあります。特に筋力が弱い方や高齢の方、普段あまり運動しない方の長時間使用は避けましょう。

 

③神経過敏・ビリビリ感の残存

適切な使用であれば、使用後のビリビリ感はすぐに消えます。使いすぎると、神経への過剰な刺激により、使用後も「ピリピリ」「ビリビリ」とした感覚が続いたり、皮膚の感覚が一時的に過敏になったりすることがあります。

こうした症状が続く場合は、使用を中止して休ませてください。

 

④体調への影響(まれに)

強すぎる刺激や長時間の使用により、頭痛や倦怠感、めまい、ふらつきなどが現れることがあります。頻度は高くありませんが、首や上背部に強い刺激を与えた場合に注意したい反応です。

気分が悪くなったときは、すぐに使用をやめて安静にしてください。

 

低周波治療器の使用時間&頻度「理想の使い方」

低周波治療器の理想的な使い方

 

「実際、どのくらいで使いすぎになるの?」という疑問に答えるため、目安を表にまとめました。あくまで一般的なめやすで、機器ごとの取扱説明書の指示が優先されます。

 

部位 1回の目安 1日の回数 ひとことメモ
肩・首 15〜20分 1〜2回 刺激が伝わりやすい部位。強さは控えめに
15〜25分 1〜2回 面積が広いので位置をずらしながら
手足の筋肉 10〜15分 1〜2回 筋肉が薄いため短めに
共通の上限 同じ部位への30分以上の連続使用は避ける。使用後に違和感が出たら数日休む

 

1回の使用時間は?

多くのメーカーが推奨する使用時間は、15〜30分程度が一般的です。部位によって適した時間は異なり、上の表が目安になります。

いずれの部位でも、同じ場所への30分以上の連続使用は避けてください。長くあてるほど効くわけではなく、負担が増えていくためです。

 

1日何回まで?毎日使っていい?

1日1〜2回であれば、基本的に毎日使っても差し支えありません。

ただし、使用後に違和感や筋肉痛のような症状が出た場合は、しばらく使用を中止して様子をみてください。整骨院で低周波治療を受ける場合は、受けたあとの感覚を担当の施術者に伝えると、次回の調整に役立ちます。

 

家庭用機器と整骨院の電気治療の違い

「電気治療のやりすぎ」を考えるとき、家庭用の機器と整骨院の機器では出力や種類が異なる点を知っておくと役立ちます。

家庭用の低周波治療器は、安全に配慮して出力が抑えられており、毎日のセルフケアで使える設計です。一方、整骨院では低周波に加え、干渉波やハイボルテージなど出力や到達の深さが異なる機器を、施術者が状態を見ながら使い分けます。家庭用機器で「物足りない」と感じて長時間あて続けるより、深い部位へのアプローチが必要なときは専門家に相談するほうが、結果的に安全で無駄がありません。

 

高周波治療器との違いと使用の目安

低周波と名前の似た機器に「高周波治療器」があります。混同されがちですが、性質が異なります。

低周波は主に皮膚に近い筋肉を刺激し、ピリピリとした感覚をともないます。高周波はより深部まで届き、温熱に近い作用があるとされます。どちらも使いすぎれば皮膚や体への負担になる点は同じで、使用時間は機器ごとの取扱説明書に従うのが基本です。高周波治療器も、ペースメーカーなどを使用している方は使えません。名称だけで判断せず、お使いの機器の説明書を確認してください。

 

低周波治療器で効果を感じないときに疑うこと

使い方は正しいのに効果を感じない、という場合は、時間や回数を増やす前に、次の点を見直してみてください。

 

そもそも低周波では対応できない痛みの可能性

低周波治療器が向くのは、筋肉の緊張やこわばりからくる不調です。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のように、神経の圧迫や関節そのものの問題が原因の場合、電気刺激では変化が出にくくなります。

「使っても楽にならない」状態が続くときは、電気で対応できる痛みではない可能性があります。時間を延ばして刺激を強めるのではなく、一度原因の見立てを見直すことが大切です。

 

貼る位置・強さ・パッドの状態が合っていない

効果を感じにくい原因が、使い方にあることもあります。パッドを貼る位置が痛みの出ている筋肉からずれている、強さが弱すぎて刺激が届いていない、あるいはパッドが劣化して電気がうまく流れていない、といったケースです。

強さは、まったく感じない弱さでは足りませんが、我慢するほど強くする必要もありません。心地よく感じる範囲が目安です。パッドは粘着力が落ちてきたら交換してください。それでも変化がなければ、電気以外のアプローチが必要なサインと考えられます。

 

▼ 低周波治療器を使ってはいけない人・部位

低周波治療器には、使用できない方や部位があります。特に次の方は、命に関わる事故につながるおそれがあるため使用しないでください。

  • ペースメーカーなど、体内に植え込んだ医用電気機器を使用している方(機器の誤作動を招くおそれがあります)
  • 心臓に障害がある方、妊娠中・出産直後の方、悪性腫瘍のある方、感染症のある方(使用前に必ず医師に相談してください)
  • 皮膚に傷や湿疹、皮膚疾患がある部位
  • 心臓の近く、頭部、顔、のどなどへの使用

ペースメーカーなどの体内植込み型医用電気機器との併用は、機器が正しく動かなくなるおそれがあるため、絶対に行わないよう定められています(※1・※2)。あわせて、使用中に強い痛みや体調不良を感じたときや、次のような場合は、使用を中止して医療機関を受診してください。

  • 脚のしびれや力の入りにくさをともなう痛み
  • 安静にしても引かない痛み、夜間に強くなる痛み
  • 発熱をともなう、転倒などのあとに痛み出した

 

(※1)参考:Panasonic「安全に関するご注意|治療器(家庭用電気治療器)」
https://panasonic.jp/treatment/safety.html

(※2)参考:厚生労働省/日本不整脈デバイス工業会「植込み型心臓ペースメーカ等の添付文書の記載例について」(家庭用電気治療器等との併用に関する注意)
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000135383.pdf

 

加古川市で整骨院をお探しなら「ロルク鍼灸整骨院」へ

 

加古川市で整骨院をお探しの方は、ロルク鍼灸整骨院へご相談ください。

当院では、低周波治療器を含むさまざまな方法を組み合わせて不調に対応します。電気だけに頼るのではなく、手技や運動、生活のアドバイスとあわせて、その日の状態に合った施術を行います。

特に腰痛の施術には多くの実績があり、ご来院の大半が腰の不調をお持ちの方です。これまでどこへ行っても腰痛が思うように変わらなかった方は、一度ロルク鍼灸整骨院へお越しください。

 

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このブログを書いた人

ROLQ 整骨院グループ 代表 関野圭介
ROLQ 整骨院グループ 代表 関野圭介
運営店舗:三ノ宮鍼灸整骨院 本院、EKIMAE院 / 住吉鍼灸院・接骨院 / ロルク鍼灸整骨院 イオンタウン加古川院 / 小顔痩身専門サロン Shimy【三ノ宮店】
症状の基本的な原因は患者様が一人一人持っていて、その一つ一つを患者様と共に見つけていく。 そして、最適な施術を提供し、改善した時の喜んで頂いている時の患者様の笑顔。患者様から頂く「ありがとう」の一言。 それを求めて日々頑張っています。整形外科や歯科医師とも連携し、患者さんに適切な治療ができるようにこれからも頑張ります。
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