「腸脛靭帯炎だけど走りながら治したい」
「ランナーにとって走れないのは辛い」
「大会が近いからパフォーマンスを落としたくない」
腸脛靭帯炎。いわゆるランナー膝でお悩みのランナーも多いでしょう。
加古川市のロルク鍼灸整骨院にも、腸脛靭帯炎でお悩みのランナーがよく来院されますが、みなさん口をそろえて仰る言葉が「走りながら治したい」です。
確かにマラソンやランニングなどの長距離競技では日々のランニングの継続がタイムに直結しており、数日走らないだけでもタイムが著しく低下してしまうことがあります。
とはいえ、腸脛靭帯炎の最中に無理なランニングをしてしまえば症状が悪化し最終的には満足のゆくランニングができなくなるかもしれません。
では、腸脛靭帯炎の最中に「走りながら治す」ということは可能なのでしょうか?
専門家のロルク鍼灸整骨院がわかりやすく解説していきます。
腸脛靭帯炎を走りながら治すことは出来る?
まず、結論から申し上げます。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)を走りながら治すことは可能です。
ただし、いくつかの条件がありますので以下で詳しく解説していきます。
腸脛靭帯炎を走りながら治す方法&条件
以下では、腸脛靭帯炎を走りながら治すための方法や条件をお伝えさせていただきます。
出来るだけ、ランニングを続けながら腸脛靭帯炎を改善させていきたいとお考えの方はぜひご覧ください。
アイシングを忘れずに行う
ランニングの後には必ずアイシングを行うようにしましょう。
方法は、氷水を氷のう袋に入れて膝を20分ほど冷やすだけです。
ランニングをした後は当然アイシングを行いますが、腸脛靭帯炎を発症している期間は、ランニングをしなかった日においても同様にアイシングを実施するようにしましょう。
アイシングは、ランニングを行った後の膝関節の炎症を抑えてくれるだけでなく、患部の血流を促進させる効果もあります。
スポーツにおいては基本中の基本のアイシングを怠っていては走りながら腸脛靭帯炎を治すことは出来ません。
痛みの軽い日に走る
走りながら腸脛靭帯炎を治す場合、比較的痛みが軽い日にランニングを行うようにしましょう。
腸脛靭帯炎で膝が痛いといっても、常に一定の痛みであることは珍しいです。
殆どの場合が、日によって痛みの強さが異なるため、比較的痛みの軽い日にランニングを実践することが大切です。
サポーター&テーピングをしてまで走らない
専門家の中でも意見が分かれますが、走りながら腸脛靭帯炎を治す場合は、サポーターやテーピングをしてまで走ることは避けましょう。
理由は、そもそもサポーターやテーピングは治療道具ではなく、その場を凌ぐ対処的な道具に過ぎないからです。
例えば、膝のサポートであれば、膝の曲げ伸ばしの動きを制限させるように作られています。膝の曲げ伸ばしが思うように出来ない中でランニングをすると、膝の痛みは感じづらいかもしれませんが、股関節やふくらはぎに大きな負担を与えてしまうため、二次的な痛みを発症する可能性があります。
大会直前や大会において、サポートやテーピングをして競技に出ることは本番なので仕方のない場合もありますが、常日頃の練習をサポートやテーピングをしながら行うことは本末転倒になりかねないためおすすめすることは出来ません。
ランニング以外の有酸素トレーニングを組み込む
腸脛靭帯炎を走りながら治す場合、ランニング以外に、エアロバイクや水泳などの有酸素トレーニングを組み込むこともおすすめです。
腸脛靭帯炎を走りながら治したいとお考えの方の殆どが、現状の心肺機能を低下させたくないとお考えのはずです。
もちろん、満足のゆくランニングが出来るに越したことはありませんが、膝の痛みがひどい場合はやはり無理はできません。
そんなときに心肺機能の低下を少しでも抑えてくれるのが、ランニング以外の有酸素トレーニングです。
特に、エアロバイクや水泳は膝への負担を最小限に留めることの出来る有酸素トレーニングのためおすすめです。
走れない期間も決して無駄ではない
腸脛靭帯炎を走りながら治したいという方は、少し焦っている方が大半です。
せっかく良い練習が出来ていて、パフォーマンスの向上も感じていたにも関わらず、膝の痛みで走れないことへの焦りを感じるのは無理もありません。
ただし、走れない期間は決して無駄ではありません。
例えば、走れない期間に体幹トレーニングを強化して結果的に次の大会で自己ベスト出した人を何人も知っています。
また、走れない期間にエアロバイクと水泳のトレーニングをしているうちにトライアスロンに目覚めた人もいます。
走れない期間は、どうしても気持ちが焦ってしまうものですが、長い目で見るとその経験も決して無駄ではないはずです。
焦らず、今出来ることを精一杯やってみましょう。
腸脛靭帯炎を走りながら治す場合は専門家への相談も忘れずに
腸脛靭帯炎を走りながら治す場合、セルフケアだけではどうしても不十分になりがちです。
そんなときは、お近くの整骨院や鍼灸院を訪ねてみてください。
専門家の力を頼りながら、安全で効率の良いケアをしていきましょう。